プロテインといえば誰しもがトレーニング後に飲むドリンクとわかるほど普及していますよね。
またトレーニングを始めた方のほとんどがプロテインを飲み始めると思います。
そしてトレーニングに慣れてきた人のほとんどが気が付くはずです。
あれ?日本のプロテインってたんぱく質量が少なくね?ということに。
そこで今回は解説というよりも、僕自身なりに日本のプロテインのたんぱく質量が少ない理由について考えてみたいと思います。
日本のプロテインってたんぱく質量が少ないの⁉
日本のプロテインと海外のプロテインのたんぱく質量を比較していきます。
まずはトレーニング初心者が初めて買うことの多いプロテインであるSAVASのプロテインとアメリカの大人気プロテインであるゴールドスタンダードのプロテインの比較をしていきます。
SAVASのプロテインは薬局でも目にする機会が多いよね。
SAVAS ココア味
1食あたり たんぱく質量15.0g
ゴールドスタンダード ダブルリッチチョコレート味
1食あたり たんぱく質量24.0g
このように9gも違いがあるんです。
たんぱく質の一日当たりの摂取量はトレーニングをしている人だと体重1㎏当たり2g必要だと言われているので、一食で9gの違いは非常に大きいですよね。
ちなみにたんぱく質は一食当たりでの摂取量が20g~30gを超えてくると吸収率が悪くなるという研究もあるから一気にたくさん摂りすぎるのも効率が良くないよ。
しかし一種類ずつでは比較にならないので、もう少し他のメーカーのプロテインも比較していきたいと思います。
プロテインのたんぱく質量比較!
日本産と外国産を分けて比較していきます。
内容量が多くなると、割引になる傾向があるのでだいたい1㎏前後の容量で比較します。
日本産プロテイン | |||||||
SAVAS | ウイダー | X-PLOSION | DNS | VALX | GronG | be LEGEND | |
エネルギー | 83kcal | 72kcal | 119kcal | 142kcal | 117kcal | 118kcal | 114kcal |
たんぱく質 | 15.0g | 14.2g | 20.9g | 24.2g | 21.8g | 22.3g | 20.1g |
脂質 | 1.4g | 1.2g | 2.9g | 2.9g | 1.6g | 2.1g | 1.5g |
炭水化物 | 2.5g | 2.2g | 3.6g | 4.7g | 3.8g | 2.5g | 5.1g |
値段(g当たり) | ¥5.3 | ¥6.4 | ¥2.2 | ¥4.6 | ¥3.6 | ¥2.8 | ¥4.0 |
外国産プロテイン | |||
ゴールドスタンダード | コンバット | マイプロテイン | |
エネルギー | 120kcal | 140kcal | 103kcal |
たんぱく質 | 24.0g | 25.0g | 21.0g |
脂質 | 1.5g | 2.5g | 1.9g |
炭水化物 | 3.0g | 3.0g | 1.0g |
値段(g当たり) | ¥6.0 | ¥5.1 | ¥4.6 |
このように比較してみると、若干外国産のプロテインの方がたんぱく質含有量が多い結果となりました。
これは日本人の体格も関係していることも考えられます。
たんぱく質の摂取量は
一日のたんぱく質摂取量(g)=体重(㎏)×1~2
このように言われています。
このように20㎏ほどの差があります。
アメリカに住んでいる方の4割が肥満体型と言われていますので、平均値だけではわからない部分も多くありますが、こちらも理由の一つとして挙げられますね。
価格に関しましては、外国産プロテインの方が若干高くなっていますね。
しかし外国産のプロテインは一袋の量が多いものもあり、そこで1g当たりの割引が大きくなっていることもありますね。
日本産のプロテインは平均してたんぱく質量が少ない。
外国産のプロテインは脂質や炭水化物が少なめ。
1㎏前後の価格は外国産より安く買える。
外国産プロテインはiHerbやマイプロテイン公式サイトで買う人も多いから割引もされていると思うけど、上記の価格は定価で出しているよ。
外国のプロテインの方が良いの?
プロテインは名前の通りたんぱく質含有量に注目しがちになりますが、その他の栄養素も非常に重要となってきます。
上記の表から見える外国産・日本産比較のポイントとして
脂質と炭水化物の量が少なく抑えられていることも重要になってきます。
たんぱく質が摂れるなら食品から摂りたいというのが栄養士の本音ではありますが、ボディメイクのコンテストに出るような場合は肉や魚を摂取することで脂質も多く摂ってしまうという恐れがあります。そこでたんぱく質以外のカロリーが少ないプロテインの良さが活きるわけです。
脂質や炭水化物をより細かくコントロールしたい場合は海外産のプロテインは非常に有効となるわけですね。
ということは日本のプロテインじゃなくて外国のプロテインを買って飲めばいいのか‼
と思う人も多いと思うけど、日本のプロテインもとても優秀だよ。
次は日本のプロテインの良さを見ていこう。
日本のプロテインの優秀なところ!
僕が考える日本のプロテインの優秀なところは、プロテインに微量栄養素が含まれていたり、含んでいないものは価格が安くなっていること!
しかしもちろん逆のことも言えます。
上記の表のようにたんぱく質量が多かったり、脂質量・炭水化物量が少なくなっていると価格が高くなりがちになっています。
7種類しか挙げておりませんが、一種類のみ例外がありGronGのプロテインはたんぱく質量が比較的多く炭水化物量も少なめなのに関わらず価格も抑えてあります。
微量栄養素やオススメのプロテインについては以前の記事で述べているので良かったら読んでみてね。
なんでプロテインに微量栄養素が入っているのか?
これは単純に筋肉に効果的な微量栄養素をプロテインと一緒に摂れれば良いからでしょうね。
微量栄養素は筋肉を増やしたり脂肪を燃やすために不可欠で、たんぱく質だけに目を取られていると上手く三大栄養素の代謝ができなくなってしまいます。
しかし外国産のプロテインには微量栄養素入っていないことが多いです。
何故でしょうか?
おそらくサプリの普及率が関係していると考えられます。
プロテインもサプリの一種ですが、サプリと言えばアメリカが思い浮かびますね。
なんとアメリカに住む成人の77%の人がサプリを利用しているそうです。
【引用】米国のサプリ利用率、77%で過去最高に 外部リンクに飛びます。
日本人のサプリ利用率は男性21.7%、女性28.3%と厚労省「国民生活基礎調査」で分かっています。これだけサプリ利用率の差があるわけです。
【引用】日本人のサプリメント利用率は男性21.7%、女性28.3% 厚労省「国民生活基礎調査」 外部リンクに飛びます。
アメリカの成人のサプリメント利用率は77%
日本人のサプリメント利用率は男性21.7%、女性28.3%
アメリカに住む人はプロテイン以外にも複数のサプリを利用している方も多くいると聞きます。
しかし日本の場合は、サプリを飲むことが習慣になっていない人はプロテインだけという人も多いのではないでしょうか?
そこで日本のメーカーはプロテインを飲むだけで完結できるように製造していると考えられます。
しかし微量栄養素などを添加することで、問題が発生します。
それはたんぱく質量が少なくなる・価格が上がることです。
たんぱく質量が少なくなる
プロテインにはだいたい計量スプーンが同封してあるので、たんぱく質以外の栄養素が含まれてしまうことでたんぱく質の割合が減りたんぱく質が少なくなってしまいます。
こちらは飲む量を調節することで、改善が可能です。
しかしプロテインの消費スピードが伸びてしまうこともデメリットの一つですね。
価格が上がる
微量栄養素が入っているということは一種類だけしか入っていないことはないはずです。ということは複数の種類の栄養素が価格に影響を与えるのは必然ですね。
ちなみにプロテインに含まれる微量栄養素は水溶性ビタミンが含まれていることが多く過剰症の恐れも少ないよ。
まとめ
日本産のプロテインは体格が外国人に比べ小柄なので一日必要量が少ない
→体格によってたんぱく質の必要量が変わるため
日本産のプロテインはたんぱく質が少ないが微量栄養素が含まれているため
→スプーン一杯に含まれるたんぱく質の割合が減ってしまう
日本はサプリを利用する文化が根付いていない
→上述した微量栄養素を外国ではサプリで摂っていると考えられる
確かにたんぱく質量は重要ですが、栄養は一日だけ気にしたところで身体が変化することはありません。自身で続けて飲めるプロテインを探していきましょう!
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